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炭焼き

炭焼き旦那が山形県の木炭品評会で優秀賞(2位)をいただきました。
堅さや焼き方や見た目のきれいさなどから審査され、
一番堅かったらしいです。
炭焼き_c0188860_22555037.jpg

おじいちゃんたちべてらんと混じって応募したもの。
白炭の生産が盛んな山形の炭の世界で、
ただ若者が炭焼きをしているという意味で何かと注目されていたけど、
きちんと質で評価されるようになったのが、うれしいとのことです。

昨年は優良賞だったので、1ランクアップ。

ここで黒炭と白炭のちがいを。
どこでも手に入る安価な炭は、黒炭がほとんどです。
それに比べると白炭は少し高価です。

2つは窯、材料、焼き方がまるっきり違うのですが、
簡単に言うと、黒炭は一度に大量に作れます。
だから火付きはいいので家で煮炊きやバーベキューには向いていますが、
すぐ燃え尽きてしまいます。

白炭はつくるのが面倒であまり焼く人がいません。
火付きは黒炭より時間がかかりますが、
すべての用途に向いています。

白炭は高火力で長時間燃焼するので、黒炭よりもお徳になることもあります。
有毒ガスの発生が少なく、室内でも使える炭なので、
今まで火鉢で気分が悪くなった方にもおすすめできます。

白炭で有名なところは和歌山の備長炭です。
あちらはあたたかいところで育つウバメガシという堅い木を使うので良質な炭ができます。

こちらは雪の中でがんばる重く堅いナラを使います。

白炭の仲間、備長炭に比べると火付けが容易で、半額以下!です。
コップに炭を入れて、ビールを注ぐとやわらかですっきりした味になります。
炭焼き_c0188860_236286.jpg

煮物、天ぷらもおいしくなり、一番おすすめは、お水。
やかんに炭を入れて沸かすか、水の中に一晩おきます。
まろやかになるのでコーヒーやお茶がおいしい。
繰り返し使えるので、浄水器を使う替わりにカートリッジも要らない炭が心地よく、
最後は砕いて鉢の土へ。
微生物が住み着いて土がよくなります。

いいことづくめの炭。

炭焼き。
吹雪の深夜にも布団から這い出て窯を見に行ったり、
木を切ったり担いだり、窯が言う事聞かなかったり、
はたから見ていて大変だな~と思います。
わたしにはできないな~。

でも、炭があるから半年もある冬に働けて、
春夏も炭を中心にマタギや山菜、畑など、季節ごとに違う仕事を愉しめる。
ある意味優雅な人で、よかったねとも思います。

だんなも、わたしの籠編みを、「よくそんなこと1日中やってられるな。」と言います。

この大変さなら苦にならない、気持ちいいとか、好きだと思える仕事が、
誰かの暮らしを気持ちよくしたら、
幸せなことですね。
炭の力をいろんな人に実感してほしいなと思います。

by kegoya-nikki | 2010-02-10 23:12

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